2024.08.22 03:27プラごみ調査隊私達は普段から、田んぼに使う水は最終的に琵琶湖に注ぎ込むということを意識して、生き物(私達も含む!)に影響がないよう薬剤は使用しません。その琵琶湖ですが、注ぎ込む農薬以外にも困ったことが起きています。世界の海洋で問題になっているプラスチックごみは、琵琶湖でも見られます。今回は、夏休み企画として、浜でプラスチックごみの調査をしました。
2023.12.23 06:14しめ縄作りもうすぐお正月、歳神様をお迎えするための準備のひとつ、しめ縄作りワークショップを行いました!もちろん、みんなで育てた藁を使います。歳神様に来ていただく神聖な場を示し、不浄なものが入らないよう結界を張る為に設置すると言われているしめ縄。日本の多くの場所でしめ縄に稲藁が使われている(マコモや麻のところもある)ことが、米作りが神聖でとても大事なものと考えられてきたことを示しているのでは、と思います。
2023.11.25 10:12昔の道具を使って天日干しをした稲穂は、今度は藁と籾に分けていきます。今はコンバインで自動で籾だけでてきますが、数十年前までは足踏み脱穀機を使っていました。今のように石油資源を使わず、人力だけで効率的に脱穀ができるなんて、当時は画期的だったんでしょうね!集落の方にいただいたこの足踏み脱穀機には『最新型』という文字が光っています。通りすがりの近所の方々が過去を懐かしみながら色々とアドバイスをして行ってくれます!
2023.10.15 14:51秋祭り稲穂が実りつつあるこの時期、日本の各地でその年初めての稲穂を神様にお供えし感謝するお祭りが過去からおこなわれてきました。私達の集落でも、秋祭り。既に新米がスーパーでは売られていますが、昔の農事暦に添った私達の田んぼではちょうど稲穂が実り一安心したタイミング。口にできるまで、あとしばらくかかります。ここから稲刈り→はざかけ→脱穀→唐箕→籾すり→精米という行程がまっていますが、来月の新嘗祭あたりまでに終わらせることがひとつの目安です、がんばらねば!
2023.08.23 13:30地蔵盆地域でずっと守られてきた大切な文化、地蔵盆。この集落では8月23日に開催されます。普段から、こども達を見守っていてくれると言われるお地蔵様。今日は新しいよだれかけに替えて、お菓子などをお供えします。
2023.06.04 10:40ホタル観察会今年もホタルが舞い始めました。ホタルって、2千種類ほどいるらしいのですが、水辺のホタルは珍しく、日本では3種類のみ。そのうち、この集落ではゲンジボタルが小川の周りで命の営みを続けています。ホタルの一生は約1年。川の中で幼虫として過ごす期間が一番長く、私達が良く知る光りながら舞っている姿でいるのは本当に短い期間だけ。その成虫も、1000個の卵のうち2~3匹しか生き残れないという自然界の淘汰のなかをサバイバルした個体。そのような事をシェアしながら、ホタルの乱舞にみとれた時間でした。
2023.05.27 12:07タケノコ採り4月後半は、孟宗竹のタケノコ掘りが行われますが、5月のGWを過ぎると破竹のタケノコの季節です。破竹は孟宗竹より細くて、地上30センチくらい出てきたものをポキっと折ってとるので孟宗竹のタケノコより簡単にとれます。
2023.01.06 09:18木と暮らす里山の暮らしは過去から『山』と密接に繋がっていました。山の木をとりすぎない形で、薪や炭として生活に利用していました。人が山に入ることで、弱った木から間引かれて適度に木々の間隔も空き、手入れもされて来ました。例えばエネルギーで言えば、ご飯を炊くのもお風呂を沸かすのも、裏の山からとってきた薪を利用。しかし、戦後以降どんどんガスと電気に置き換わってきました。これは、森の荒廃にも繋がっていると考えています。山の恵みは生活では忘れられ、伸びすぎた木はお荷物とすら思われてしまっています。そして、生活を電気・ガスに頼っている今の社会は、エネルギーを他国や自分の手の届かないものに依存しているという点でとても脆弱です。この依存状態から抜け出すには、里山ほどもってこいの場...
2022.12.17 13:49わらについて考えるつい50年ほど前までは、藁は生活にかかせませんでした。例えば、縄は今も目にしますが、草履や傘・蓑のような身につけるもの、籠のような運搬道具、たわしや箒のような生活用品から、屋根や土壁といった家造りにまで捨てる所なく活かしきっていました。納豆もですね。日本人すごい!でも、他の里山の自然の恵みと同様、これまで大切に資源として扱われていたものは、プラスチック等の現代の便利な資材にとって代わられて利用されなくなっています。多くの意味でもったいない!自然素材は化学物質過敏症にも無縁なはずで人にも優しいはずですし、最後は土に還り地球を汚しません(しかも堆肥になる!)。ということで、これから現代の私達の生活でもなじむものを手作りしていきたいと思っていますが、まずは季...
2022.07.28 08:40水草を知ろうこの近辺は、もともと水郷地帯でした。琵琶湖には、流れ込む河川の砂州が作った潟(浅い湖)である『内湖』が昔はたくさんありましたが、そのひとつの津田湖が干拓されるまでは、里山みんなの未来くらぶの活動する地域は琵琶湖に浮く大島(奥島)と呼ばれていました。そして、集落の目の前にはヨシなどの水生植物が繁り、魚がたくさんとれる水郷が広がっていたそうです。もちろん田んぼにも田舟で移動!ヨシには水質浄化の働きがあるので、とっても水が綺麗だったそうです。内湖が干拓され、長命寺川が改修され大きな川になることで風景は随分変わりましたが、田んぼのまわりにはガマやヨシ等の浅いところにすむ水草が繁り、その名残がみられます。
2022.06.18 14:26いもち送り米作りは神事と結びついています。収穫を願う春祭り、早苗祭り、新嘗祭等、1年中行事は色々とありますが、今日は害虫の退散と五穀豊穣を祈る「いもち送り」がありました。たいまつの火で稲に付く害虫を追い払う神事です。 かつては近隣でも「虫送り」と呼ばれる同様の風習があったようですが、農薬の普及とともに多くの地域で姿を消したそうです。当地も、1965年ごろに途絶えましたが、80年に復活されたようです。 拝殿での神事が執り行われたあと、拝殿の御神灯から、たいまつに火が付けられました。たいまつは、竹に稲わらや麦わら、菜種殻をつけたもので、だいたい3メートルほどの長さです
2022.06.04 13:21ほたるの観察会島学区では、6月第一週になると、きれいな川の近くで蛍がとびはじめます。美しいほのかな光を放ちながら、川辺をゲンジボタルが舞っています。ゲンジボタルが飛ぶのは一週間ほど。蛍の一生は一年くらいと言われていますが、その大半を川の中と土の中で過ごします。