水草を知ろう

この近辺は、もともと水郷地帯でした。琵琶湖には、流れ込む河川の砂州が作った潟(浅い湖)である『内湖』が昔はたくさんありましたが、そのひとつの津田湖が干拓されるまでは、里山みんなの未来くらぶの活動する地域は琵琶湖に浮く大島(奥島)と呼ばれていました。そして、集落の目の前にはヨシなどの水生植物が繁り、魚がたくさんとれる水郷が広がっていたそうです。もちろん田んぼにも田舟で移動!ヨシには水質浄化の働きがあるので、とっても水が綺麗だったそうです。
内湖が干拓され、長命寺川が改修され大きな川になることで風景は随分変わりましたが、田んぼのまわりにはガマやヨシ等の浅いところにすむ水草が繁り、その名残がみられます。
水生植物はヨシやガマだけではありません。馴染みがあるのは、金魚やメダカの水槽にも欠かせない藻ではないでしょうか。
ということで、少し離れた宮ヶ浜までお掛けし、水草を探しました。
一番最初に載せた写真は、『ネジレモ』という琵琶湖にしか住んでいない植物です!(固有種)レアなの発見☆
他には、イバラモ、マツモ、センニンモ、ササバモ、フサモなど、よく見ると多種の水草が浜でたくさん見つかりました。

水草は、昔はよく田や畑の肥料や、薬として利用されていて身近なものでした。
琵琶湖で泳いでると手足に絡んでくるただの草と思いがちですが、ひとつひとつをしっかり観察すると、形状も異なりそれぞれ特徴的でした。みんな名前までしると、更に愛着を感じているようでした。

里山みんなの未来くらぶ

滋賀県近江八幡市の北部に位置する琵琶湖につきでた島学区で活動しています。いきや山(津田山)や奥津島山の麓で、変化に富んだ自然とともに、先人達の知恵と豊かな民俗が残っている場所です。 この里山の自然環境と文化を守っていくこと、自然に寄り添う循環した暮らしを広め持続可能な社会を創ることを目的に様々な活動をしています。

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