私達は普段から、田んぼに使う水は最終的に琵琶湖に注ぎ込むということを意識して、生き物(私達も含む!)に影響がないよう薬剤は使用しません。その琵琶湖ですが、注ぎ込む農薬以外にも困ったことが起きています。
世界の海洋で問題になっているプラスチックごみは、琵琶湖でも見られます。今回は、夏休み企画として、浜でプラスチックごみの調査をしました。
親子40名ほどでフルイで砂をすくってプラスチックを探しました(今回の方法では3ミリ未満の小さいものや水に沈むプラは採取しておりません)。室内に移動し、顕微鏡も使いながら、メソプラとマイクロプラがそれぞれいくつあるか、どんな色で形はどのようなものか等調査しました。その結果、3~5ミリのマイクロプラスチックは1個のふるいから平均2.12個でてきたので、100メートルの浜に換算すると3万8千個のマイクロプラスチックがあると推測されました。
上の写真は、今回比較的たくさん見つかったプラスチックです。これは、農業用の被膜肥料のプラスチックの殻です。被膜肥料とは、プラスチック等の被膜に覆われた肥料で、これを使えば肥料成分がゆっくり溶け出すため、何度も田んぼに肥料をまく作業負担を軽減できるというものです。しかし、今回の調査のように、マイクロプラスチックごみとなり、自然に還ることはなく留まってしまうという問題があります。
今回、初めて知った人もたくさんいました。改めて、普段無意識に買っている食べ物がどのようにして作られているかを知ること、そしてその上で何を選べばいいのかということをしっかり考えることが大切だということをみんな理解しました。
私達は、化学肥料は使っておらず、自然の循環で十分作物を作れるということを認識してもらうために活動していますが、今度から上記のことも多くの人にしってもらべく伝えていこうと思います。
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